逆理のテイスティングコメント記録

醸造的観点、ソムリエ的観点でテイスティングコメントを残します。所謂"欠陥"も感じられたら普通に記載するので不愉快になりそうな方はブラウザバックで宜しくお願い致します。

NZの11年物 ギブストンヴァレー ピノ・ノワール 2009


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☆飲んだワイン情報
 Gibbston Valley Winery PINOT NOIR 2009


【生産地】ニュージーランド セントラルオタゴ
【品種】ピノ・ノワール
【価格】45NZ$(同僚の自家輸入)
【備考】
アルコール度14%

 
★僕のコメント

キノコの下らへん、バラ、血、クランベリーの黒いやつ、わからないけど何かのスパイス。

 

フェノール等が重合してエタノール感が強く感じる?

嫌な感じではなく、落ち着いた果実感と力強いアルコールのバランスが心地良い。

余韻に出汁感。

 

✔予想
【生産地】ニュージーランド
【品種】ピノ・ノワール
【価格】45NZ$

【その他】

2011年と予想。


・結果
正解

 

・感想

正解しましたが、
ヴィンテージを2年外したのはまだまだ未熟だと感じました。

裏ラベルに飲み頃は5-10年と書いてもありましたし、実際に飲んでみると枯れ気味でした。

ただ僕的にはこのくらいも好きなので非常に楽しめました。

 

熟成するとフェノール類が減るのでアルコール感がより強く感じるのでしょうか?

だとするとアルコール量が低いワインの方が長期的(20年程)に熟成させた場合味わいのバランスが取りやすそうという説が立てられました。

お勉強になるワインです。

 

2020/07/04

ビウラ シャルドネ ブラインド SERNA IMPERAL


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☆飲んだワイン情報

 SERNA IMPERIAL BLANCO
https://wsommelier.com/item/6554.html

【生産地】スペイン リオハ
【品種】シャルドネ50% ビウラ50%
【価格】2550円
【備考】
自然派天然酵母シュールリー
アルコール度数13%
テイスティング温度10度

 
★僕のコメント

やや濃い目のグリーンががったレモンイエロー

南国トロピカルフルーツパイナップル、

香水っぽい→エタノール+草原っぽい、

グレープフルーツ、樽香、ナッツ

 

味わいは、まず綺麗な木のニュアンスのアタックが来て、トロピカルフルーツ→余韻にナッティなニュアンス

 

✔予想

【生産地】スペイン
【品種】シャルドネ
【価格】2750円 2600-3100円

【その他】

チリ→果実味弱すぎる

南半球っぽくはない。

イタリア→北にしては酸味が少ない、南にしては果実味が足りない。

アメリカ→あり得るけどインパクト足りない

スペイン→あり得る

フランス→南フランスはあり得る。


・結果

正解しました。
スペインと南フランスで迷いましたが、

フランスにしては芸術性が足りないなと思ったのでスペインにしました。

 

飲んでいるときに香水っぽい香りがあって、

シャルドネで感じた事が無い香りなので不思議に思ってましたがビウラ由来なのだと分かりました。

ブレンドされるとムズいですね。

 

・感想

 

いや美味しかったですわ。

果実味と樽のバランスがめちゃくちゃ良くて、

余韻もナッツのニュアンスが綺麗に残りました。

 

テイスティンググラスではなくリースリング用のグラスで飲んだらエタノール感が消えて、

ユリっぽい香りが広がりました。

本当にオススメのワインです!

 

2020/05/30

アメリカ シャルドネ ブラインド フォグマウンテン


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☆飲んだワイン情報

 FOG MOUNTAIN Chardonnay 2018
https://wsommelier.com/item/2101310000365.html

【生産地】アメリカ カリフォルニア州
【品種】シャルドネ
【価格】希望小売 2849円
ネット価格   2431円
【備考】
ブルゴーニュの生産者(グループ)がアメリカで造っている
アルコール度数13.5%
テイスティング温度12度


★僕のコメント

外観は輝きレモンイエローで粘性はないサラサラタイプ。
洋梨、青りんご、カボス
ポップコーンの弾ける前の感じの乳酸系(マロラクティック?)
アルコール感、余韻に苦味
樽香はほぼ感じられない

 

✔予想

【生産地】日本
【品種】甲州
【価格】2800-3300円

【その他】

アルコール度数は12%

ヴィンテージは2017


・結果

不正解です。
飲んだ瞬間からどこの国か全く検討が付かなかった。


日本の真面目っぽいニュアンスがとれなかったし、
フランスにしては力強過ぎる気もした。
だからと言ってアメリカでこんなにエレガントな造りをするのだろうか?
南半球系はもっと直射日光の強さのニュアンスがあるし…
こんな感じで本当に分からなかった。

 

そしてカボスっぽい香りがとれたので、
とりあえず甲州…と判断した🙄

 

エレガント志向が流行っているんだろうけど、
アメリカでフランスの造り方をするとまじで分からないから辞めて欲しいです笑

 

言い訳してるようでは、
まだまだテイスティング能力が低いとわかります。
考えさせられる一本でした。

 

2020/05/16

NZの10年物 ブラインド クラギーレンジ


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☆飲んだワイン情報

CRAGGY RANGE  TE MUNA ROAD VINYARD Pinot Noir 2010
https://item.rakuten.co.jp/wineuki/1400001000365/

【生産地】ニュージーランド マーティンボロ
【品種】ピノ・ノワール
【価格】30NZ$(現地価格)
日本では安くて3300円-4000円程度
【備考】ニュージーランドの2010年
アルコール度数14%
テイスティング温度16度


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★僕のコメント

豆臭、硫化水素、土のついたピーマン


↓5分後


3ヶ月くらい放置した和式のニオイ、畳


↓更に5分後


フローラルな香りが出てきた。
イメージとしては赤い花でツバキ?
バラほど華やかではないのでもう少し控えめな香り。
土っぽさのニュアンスは健全でピラジン感があった。
余韻には苦味がある。

 

✔予想

【生産地】チリ 
【品種】カベルネ・フラン
【価格】2700-3200円


・結果

ハズレでした。
外観は明るかったので見た目だけならピノかな?と思ったがピーマン香が強すぎてカベルネ・フランと考えました。


こうしてコメントを見てみると、
 熟成したピノの香りはとれているのかなと。
 土、フローラル調の花がとれてるし、

 アフターの苦味も感じられている。 


まだマシなコメントかな。
ついでに価格もほぼ当てられているし。


ただ第一印象が豆と硫化水素だったからビオ系か?と一気に思考を持っていかれたのが失敗です。
土ピーマンも強かった。


同僚に出してもらったワインなのですが、 
その人は野菜が大好きでこういうワインがお気に入りとのこと。 
これは熟成させたニュージーランドピノ・ノワールの特徴と仰っていました。


 ニュージーランドに行ったことはありますが、熟成したピノなんて販売してないのでとても勉強になりました。 


ちなみにクラギーレンジのシラーは半端なく美味しいです。


2020/05/16

 

追記
2020/05/17に少し残ったワインを飲ませて頂きました。
所謂"出汁感"が出ていましたね。
醤油っぽい味わいがありました。
本当に学ぶことの多いワインです。

 

プティシャブリ ブラインド


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☆飲んだワイン情報

DOMAINE GEORGE PETIT CHABLIS 2017
https://wsommelier.com/item/7051.html
【生産国】フランス ブルゴーニュ シャブリ
【品種】シャルドネ
【価格】2750円(税込み)(2018ヴィンテージ)
【備考】リュットレゾネ
テイスティング温度12度


★僕のコメント

白い花(ユリっぽい)、蜜、レモン、貝殻石灰、
嫌気的、シュールリー
余韻の苦味が特徴
実際は酸は控えめだが、
寒冷地で採れた酸の高いブドウを人為的に酸を下げたようなニュアンスを感じる

✔予想

【生産国】フランス ロワール
【品種】ミュスカデ
【価格】1500-2000円


・結果

不正解でした。
正直第二候補に上がったのがシャブリだったけど、
苦味って出るか?ここまで酸を穏やかにするか?
という疑問が残りミュスカデに決めました。
値段は大ハズレですね。


2020/04/25

ブラインドテイスティング ルール

・ルール

【生産地】【品種】【価格】を予想する。

価格は500円刻み。

例:2700~3200円

 

・方法

ネットショップで
5本で〇〇〇〇円!厳選セット!みたいやつを
中身を見ずに購入して手元に届いたら、
なるべく見ないようにアルミホイルを巻いています。

 


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