逆理のテイスティングコメント記録

醸造的観点、ソムリエ的観点でテイスティングコメントを残します。所謂"欠陥"も感じられたら普通に記載するので不愉快になりそうな方はブラウザバックで宜しくお願い致します。

NZの10年物 ブラインド クラギーレンジ


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☆飲んだワイン情報

CRAGGY RANGE  TE MUNA ROAD VINYARD Pinot Noir 2010
https://item.rakuten.co.jp/wineuki/1400001000365/

【生産地】ニュージーランド マーティンボロ
【品種】ピノ・ノワール
【価格】30NZ$(現地価格)
日本では安くて3300円-4000円程度
【備考】ニュージーランドの2010年
アルコール度数14%
テイスティング温度16度


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★僕のコメント

豆臭、硫化水素、土のついたピーマン


↓5分後


3ヶ月くらい放置した和式のニオイ、畳


↓更に5分後


フローラルな香りが出てきた。
イメージとしては赤い花でツバキ?
バラほど華やかではないのでもう少し控えめな香り。
土っぽさのニュアンスは健全でピラジン感があった。
余韻には苦味がある。

 

✔予想

【生産地】チリ 
【品種】カベルネ・フラン
【価格】2700-3200円


・結果

ハズレでした。
外観は明るかったので見た目だけならピノかな?と思ったがピーマン香が強すぎてカベルネ・フランと考えました。


こうしてコメントを見てみると、
 熟成したピノの香りはとれているのかなと。
 土、フローラル調の花がとれてるし、

 アフターの苦味も感じられている。 


まだマシなコメントかな。
ついでに価格もほぼ当てられているし。


ただ第一印象が豆と硫化水素だったからビオ系か?と一気に思考を持っていかれたのが失敗です。
土ピーマンも強かった。


同僚に出してもらったワインなのですが、 
その人は野菜が大好きでこういうワインがお気に入りとのこと。 
これは熟成させたニュージーランドピノ・ノワールの特徴と仰っていました。


 ニュージーランドに行ったことはありますが、熟成したピノなんて販売してないのでとても勉強になりました。 


ちなみにクラギーレンジのシラーは半端なく美味しいです。


2020/05/16

 

追記
2020/05/17に少し残ったワインを飲ませて頂きました。
所謂"出汁感"が出ていましたね。
醤油っぽい味わいがありました。
本当に学ぶことの多いワインです。